どのような世界であろうと、革新とは暗黙知の破壊である。
しかし、同様に、革新が何であるかは暗黙知の存在が前提となっている。つまり暗黙知が何であるかを知らなければ、革新が何であるかはわからず、ましてや自分で革新を生み出すことなど夢の又夢でしかない。
したがくって革新家は同様に暗黙知の知者でなければならないという矛盾、というか相克がある。
つまり未来を作るものは過去を知らなければならないが、過去を知る者は過去を知れば知るほど過去に拘束される。結局のところ、暗黙知を知っていて、なお、その暗黙知に拘束されないような革新を生み出さねばならないのだから、戦略家というものはどの世界でも希少価値であるわけだ。
だから、革新家は暗黙知の破壊者でなければならない。
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