当たり前の話ですが、信用取引では約3倍なので、16%の3倍はおよそ50%なので、実際は半値になっちゃっているということです。
つまり、信用取引では、5%くらいで切れないと、最悪、一挙に半値になって、まもなく退場です。
簡単な計算なのだが、それが出来ない人が多い。
人間、熱くなると、簡単な計算も出来なくなる。
stockvoice magazine
岩本秀雄の毎日一里ごと|コラム
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●信用ヤラレは12年秋の水準
松井証券が日々公表している(同社のメルマガで夕方、配信される)店内信用取
引総買い建玉の評価損益率は本日、マイナス16.179%となった。1月24日がマイナ
ス3.945%(この程度のヤラレ=評価損は常識の範囲内)だったが、それが31日
にはマイナス8.431%となり、2月3日がマイナス12.204%。そして、本日の16.179
%である。信用取引の買い方の懐事情が急激に悪化している。昨年のバーナンキ
ショックの際だって、最も悪化したのが6月7日のマイナス14.848%。アベノミク
ス相場の中では15%以上の評価損というのはなかったのである。野田政権時代の
2012年10月16日、マイナス16.46%まで遡らないと、今の水準は見当たらない。
それだけ深刻なのである。
恐らく、明日も寄付は一斉に追証がらみの投げで始まることだろう。この日反発
して大商いとなったソフトバンクの動きなどをみていると、そろそろ状況変化が
近いのではないか、といった気にもなるのだが…。
日経平均は200日移動平均線(1万4425円)をアッサリ割り込んでしまった。IS
M指数が市場予想を大きく下回る水準となったことで「米国景気減速への警戒感
が強まり米国株が一段安。リスクオフが加速した」というのが連続下げの説明だ
が、どうもそうしたシナリオとは別な話があるような、そんな気がしてならない。
「リスクオフで円買い・日本株売りのトレード」というが、為替の101円台半ば
は昨年12月の水準。株価は昨年10月半ばまで下げているのだ。為替関係者と話し
ても驚くほど、シラッとしているのである。
「株価は上へも下への行き過ぎる」という。一方では「落ちてくるナイフはつか
むな!」ともいう。「死んだふり」でもいい、「塹壕引きこもり」でもいい。落
ち着くまでじっと動かないほうがよさそうだ。<2月4日記>
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