現代の日本で特権階級になるには、方法は二つある。
一つは、金融関係の仕事に携わり、バブルに乗る。
典型的なのは、新興企業の上場バブルと、不動産バブル。
もちろんバブルなので実質的な価値は社会に対して何ももたらさないが、金銭バブルを手に入れることは出来る。つまり社会のクズでも特権階級になれる。
もう一つは、規制で保護された仕事に携わり、独占的な保護を受ける。
典型的なのは、医者、弁護士、高級官僚のように国家の規制によって独占的に保護された職業である。
もちろん保護されているので、社会に貢献することよりは、社会に寄生して生きることにはなるが、金銭バブルを手に入れることは出来る。クズではないが、寄生階級である。
これ以外のマトモな仕事に就いている限り、バブル的な金銭的恩恵を受けることはない。
もちろん、そういうマトモな仕事に就いていない限り、社会からの本当の意味での尊敬を受けることはないだろう。
ということは、特権階級でもわかってはいるのだが、知らんぷりをしていないと良心が痛む。良心が痛むので、特権階級の人間は必然的に秘密主義になる。
自分には隠すものは何もないと宣言する特権階級の人間はいないね。
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