たとえば(あくまで「たとえ」です)、あなたが上場企業というハコが必要だったとする。理由はどうでもいいのですが、たとえば(あくまで「たとえ」)、お金が余って仕方がないが、今後のために、あるいは安全のために、合法的に人にあげたいと思うが、しかし税金は払いたくない。そこで上場企業という「ハコ」があれば、そこに、その人たちを入れて、合法的に分け与えられるとする。上場企業だから、個人とは違って、税金は合法的には取られるが、報酬という名目で分け与えることが可能である(とする)。上場企業の合理的な利用法の話です。
最大の問題は、金の分配ではなくて、そのようなハコをどのように合法的に手に入れるかなのですが、当たり前の話、こういう理由では上場できない。つまり審査に通らない。そこで、あなたが考える。合法的に手に入れる方法はないかと。
たとえば東証2部の老舗だが財務ボロボロの会社はどうだろうと考える。
たとえば、このセーラー万年筆ですが、普通の方法では手に入れることができない、というか、簡単に乗っ取れないが、しかし妙なチャンスが巡って来た。
↓これによると、どうやら株式総数は最大でも1.5億くらい。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0K619H20131227
単純計算では、1株40円として、時価総額60億なので、過半数で30億必要になる。
ただし、この会社は老体のゆえか、大株主がいないので、おそらく三分の一の議決権を取れば、あとは海千山千の策士であるあなたは合法的に乗っ取れると考えた。つまり20億だ。しかし、それだけの株を買い集めることは大変だという事は誰にでもわかる。
ところがしかし、妙な事にこの会社は新株予約権を全株式に割り当てた。
新株予約権は1株10円で売られている。もちろん株式にするには30円ほど必要なので、実際に転換するには合計40円で、三分の一を握るには20億必要だ。
しかし、新株予約権は10円なので、この価格で無尽蔵に買えるとすると、10円×0.5億株なので、わずか5億円で権利を手に入れることができる。あなたは大金には困っていないので、15億は2、3日もあれば調達できる(とする)。
というわけで5億円あれば、あなたは東証2部上場の老舗企業が手に入る。
と考えたのですが、新株予約権を5千万株集めるには上場期間が短すぎるというわけだな。
買ってどうするの?と聞かれそうですが、もちろん投資会社に組織変えするのです。
だって東証2部上場の会社ですよ、信用が違います、銀行にも、そして何よりも世間に対して。
って考える人多いと思うのですが、なかなか実行に移す人はいませんね。
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