相場は強気一色ですが、たぶん売りから入るのがリスクがないと私ならば考える。
理由は「ブラックスワン」上巻182頁からの引用を参照にして↓
ネロの考えを簡単に説明しよう。彼の頭にあるのは次のような些細な点だ。この世にはめったに勝てないけれど勝つときは大勝ちする一方、頻繁には負けるけれど負けは小さい、そんな賭けがある。もし、ばかな連中がそういう賭けに弱く、さらに自分には性格の点でも頭の点でもスタミナがあるなら、そういう賭けはする価値がある。でも、とてもスタミナが必要だ。それに、まわりの人たちからありとあらゆる手で露骨にバカにされるから、それにも耐えないといけない。金融でいえば、成功する可能性はとても小さい戦略でも、成功すればそれを補って余りがあるほど大勝ちできる戦略なら、みんな認めてくれることもある。理由は簡単だ。勝ち負けは意味がない。儲けるか損するかが一義的なので。
これも同じ本の171頁からの引用を参照にして↓
研究者たちが「快楽にもとづく幸福」と呼んでいるものの核心を噛み砕くとこうなる。
九年にわたってまったく稼げず、それに続く一年で百万ドル稼いでも、同じ額を同じ期間にわたって毎年等金額ずつ、つまり十年にわたって十万ドルずつ稼いだ場合ほどには嬉しくない。同じことが逆の順番でも成り立つ。最初の年にがっぽり稼ぎ、その後まったく稼げないと、喜びはかなりの速さで衰える。税金の還付と違って、快楽の残高は将来にあまり持ちこせない。
私は十年で一度だけでも大勝ちすれば十分だと考える。残りの一万べんことごとく小さな負けであるならば。相場の目的はどれだけ勝つかではなくて、どれだけ儲けることができるかなのだから、そのための戦略が必要です。PR